献花
今日、うちのおばあちゃんがどうしても行きたいといったので、あの脱線事故の現場へ献花しに行ってきた。
カンカン照りの13時半頃。
直接誰かが亡くなったというわけではなかったけど、それでもかなり重いものを感じずにはいられなかった。
中学の頃にこの電車を使って学校に行ってたこともあるから、この場所を妙に懐かしく感じたのにさえ腹立たしくなる。
JR尼崎駅で『献花台への地図』をもらい、ひたすら歩く。歩く。歩く。おばあちゃんの買ってきた花を持って、二人で歩いた。
献花台の前には、喪服を着たJRの職員らしき人たちが数人立っていた。おじき、された。
テレビや新聞でひたすら見てきた風景が、そこにあった。
何ともいえないキモチがこみ上げてきて、献花の後にぼっとそこに佇んでしまった。
ここで、たくさんの人が亡くなったんやな。。考えるだけで涙がこみあげてきそうだった。
帰ろうとした時、何故だかあたしがドドッとたくさんの記者たちに囲まれてしまった。
「共同通信社です。誰か近親の方が亡くなれたんでしょうか?」
「どんなキモチがしますか?」
…何やねん、それ。
「どんなキモチ?」って、何やねん。。あたしの大切な人が今回の事故で亡くなっていたら、ぶん殴ってたかもしれないね。
喪服の記者たちが本当にたくさん、たくさん。。。
「直接の知り合いが亡くなったわけではありません。」
「どんなキモチかなんか、分かりません。答えられません。」…そう言って帰ってきた。
いろいろなことを考えた一日やったなぁ…。